東洋医学的な内容から少し離れてしまいましたが、もう少し続けます。
男と女を陰と陽に区別すると、男は陽体に、女は陰体に分かれます。夏の暑い季節に、陽性体質の人は、冷たいビールを飲んで、冷えた枝豆を食べることで、血圧などを一時的に下げることができます。しかし、陰性体質の人は元々冷えているので、ビールなどを飲むことにより、下痢をすることがあるのです。このような体質の場合、温かい食物や焼き肉焼き鳥、フライ物を食べることで、冷えを押さえることができます。以前説明しましたが、アロエは強い陰性食物なので、下痢症状などの胃腸症状を呈しているときは、十分注意して食して下さい。このような人には、朝鮮人参のような陽性食物が良いです。他に、土ショウガも良いです。上手に応用して下さい。
虚弱体質の方は、まず温飲食に心がけて下さい。心臓に症状のある方は、肉類を減らして、小魚、野菜類を多く食べて下さい。
戦後、日本人は背が高く伸びました。その原因を調べてみると、スナック菓子、ファーストフードのように油で揚げた食物が簡単に普及したからのようです。しかし、田舎で三世代生活を送っている若い人々は古くからの食生活が多く、穀類、野菜、イモ類を食しているので、あまり背が伸びていないようです。中国人など米食をしている国々の人は、あまり背が伸びないのです。また、子供の間食だけでなく、大人もポテトチップスや揚げ物を多く摂取しているので、カロリーオーバーとなり、成人病予備軍の仲間入りをしています。これらを防ぐためには、良質のビタミンCを摂ることです。イチゴ、キウイ、パセリ、ブロッコリーなどは偏った食生活を戻してくれます。また、ビタミンEのあるウナギやサバ、大豆、ゴマ、コーン油なども使い方により効果が出てきます。ビタミンを多く含んだ野菜ジュースも良いのですが、熱に弱く、体質によっては不向きの場合がありますので、湯通しした野菜か火でさっと炒めたものにすると量も多く摂れるので、良いのです。
砂糖については、食事前にケーキなどを食べると空腹時に小腸からブドウ糖が吸収されますので、インシュリンが多く必要になります。食後のデザートは、他の物と一緒に徐々に吸収されるので、望ましいのです。糖分を多く摂ればインシュリンはそれだけ必要になります。酒類も同じです。糖尿病や成人病の原因になります。また、最近の若い人は、昔の若殿様に似た顔が増えています。豆類などの堅い実を食べることが少なく、チョコレート、アイスクリーム、ハンバーガーなどの柔らかい食材を多く摂ることで、アゴの発育が不足しているからなのです。健康的な顔は、武士の風貌で、歯並びから頬にかけての理想像と説いている学者もいます。
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