毎日テレビなどで食品栄養学校で習うような細かい分類がされ、食品についての善し悪しの指摘がされることにより、様々な情報を吸収することができています。しかし、あそこまで詳しく説明されてしまうと毎日の食事がある意味不安になってくることがあります。しかし、それでも健康に関する出発点である食物についての大切さは承知していますので、知らず知らずの内に見てしまう結果となるのです。ここで一度、視点を変えて食物の性格や身体の体質を知ることも養生法の原点であると考えますので、体質について説明したいと思います。
様々な情報が氾濫している現代社会ですが、一番情報が足りないのは、自分のことだったりします。いったい自分の体質がどのようになっているのか。陰性なのか。陽性なのか。それを知らないで、いくら科学分析された身体に良い食べ物を食べてもあまり効果はありません。自分の体質を知って、食べることは養生法を極めるには、最短のコースなのです。大きく分類しますと陽性体質型は、まず大きな声で話をします。そして太っ腹な所があります。酒をよく飲み、食欲旺盛、行動活発、赤ら顔、体格はがっちり、親分肌です。高血圧症状のタイプは、一応この陽性体質型と考えて下さい。次に、陰性体質型は、やせ気味、肌の色は白っぽい、よく風邪を引く、寒がり、夏でも冷え症、食欲がなく、下痢や便秘を繰り返し、臆病、淋しがりや、話し声は小さく、あまり汗のかきません。 以上の体質を知りますと食物の適応、不適応がわかってきます。そして自分の体質に役立つ選定をすることができるのです。
私たち日本人は、中国大陸の古代からの影響で、生活基盤も農耕民族であり、今のヨーロッパやアメリカのような騎馬民族ではありません。このような長い歴史からもどの体質か知る必要があります。米食は、2000年の長い歴史の中で、私たちの主食として生活してきました。しかし、現代ではパン食生活が多くなってきています。
次に、植物の食物の陰陽の分類をしていきます。植物は、地中にある陰の力を根から吸収して育ち、地中にては、天からの陽気を呼吸する作用で吸収して育ちます。植物は、このように陰と陽との間で育ちますから、陰性の植物と陽性の植物に分類することができるのです。また、春夏秋冬に収穫できる作物によってもその季節の性質から陰性、陽性と分類することができます。
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