健康法に関する情報は、あらゆるメディアにおいて発信されており、一般の人々にも自分や家族のために参考になると大変興味を持っておられます。その中でも西洋医学に関する知識は、新聞・テレビを通じて、よく知っておられるのですが、『漢方』や『東洋医学』につきまして、多くの方々に関心はあるものの、少しまだ分かっていないのではないでしょうか。そこで、少しでも『漢方』や『東洋医学』の原則などを知っていただき、養生法を応用して皆様の健康管理に一つでも役立つことができたらと思っております。
西洋医学は、近年の科学発展、精密機械の進歩により、体内の奥深くまで検索できるようになりました。そのおかげで、私たちは寿命が延び、楽しい老後生活を送れるという恩恵を受けているわけです。この医療の裏づけは、検査などによる細分化された結果の成果であるとも言えます。
東洋医学におきましては、3,500年前の漢の時代に基礎学が完成し、東洋医学に接している私たちにとりましては、臨床応用にとても貴重な古典医学の教科書でもある「黄帝内経」という原典が発行されました。その資料はいまでも現存しており、鍼・灸・あんま・漢方学・養生法・不老長寿など、私たちの健康について詳しく書かれています。これから、この原典をわかりやすく解説しながら、本当に東洋医学の原則を知っていただきたいと思います。古代中国で発生した自然科学の思想、哲学を学問的でなく、どなたでも役に立つように、病気になる原因・症状・治療法・養生法・身体内臓の働きや作用をじっくりと時間をかけて、勉強していきたいと思っております。
東洋医学は西洋医学と違いまして、自然界の『気』の巡りを身体機能にうまく取り入れて、応用した経験医学です。多くの方々は、東洋医学に関する知識を取り入れて、生活されている方もおられると思いますが、時々皆様の認識と少し違っている内容もあります。「本当にそうかな?」と疑問を持たれることもあると思いますが、自然科学の真理はとても素晴らしいと分かっていただけると確信しています。
3500年前に発行された「黄帝内経」の初めにこのような内容が記されています。黄帝が侍医に問うているのです。
黄帝「長生きで丈夫な生活はどうすればよいか?」
侍医「@飲食を過不足なく食べなさい。食欲のない時は、好物から食べると食欲が湧いてきます。
A心身共に過労を防ぎなさい。(既に現代ストレスの考えがあったようです。)
B春夏秋冬の自然の季節に調和した生活を送りなさい。」と今では当然のことがこと細かく説明されています。
では、次回からは本題に入っていきます。
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