砂地に魔法陣がない報告を受けた後のこと。 私達が散々悩んだ末に下した結論は未訪問の魔法陣へ引き返すことだった。 もちろんこのまま突き進むこともできたが。突き進んだ先に何があるのであろうか。 先の見えない状態でギャンブルは通常行うものではない。この判断は私から見ても妥当な選択であったと思う。 さて、この日は同じコミュニティに所属する別動隊のイーグル隊と練習試合をする機会があった。 せっかくの練習試合なのでサモン・ダーククラウドを使ってみた。実験と効果などを確かめる為に。 まぁ、よくよく考えたらこの魔法は効果も何もそのままの名称なのだが、一応記録には残しておこう。 サモン・ダーククラウドは召喚魔法。出てきた被召喚体もダーククラウドという。─まさに読んで字の如し。 昨日の私は一体何を考えていたのだろうか。確か実験するとかそういう趣旨で使ったはずだが。 どちらかといえば何の効果かすらもわからずに、とりあえず適当に撃ってみただけ 日記を見る限りだとSPの正式名称に気が取られていたとしか思えない。 あまり1つの事に気を取られすぎることは本来あまり望ましいことではないのだが…。 まぁ、とにかくサモン・ダーククラウドのSP消費が激しい魔法とその理由は納得がいった。 もし、この魔法を使いこなすのであればSPが大量に必要になる。普通の魔法も使わないわけにはいかないだろうし。 そしてダーククラウドを召喚する割には強さが際立っているということもない。つまり、コストパフォーマンスが悪い。 もちろん、その場1回限りの戦いであれば十分オプションとして使えるが、 遺跡内のスタミナと連戦を余儀なくされる遺跡探索にはどうだろうな? あまり有効利用できる場面が今の所浮かばない。 そして今回新しく発見したモンスターは甲殻蚯蚓と言う。 何やら難しい漢字でわかりにくいが振り仮名をつけると「こうかくみみず」と言う。 まぁ、偉そうに書いているのだが、そんな私もエゼさんやフォウトさんに聞かないとわからなかったのは内緒だ。 こんな漢字を日常使うかといえばそうそう使わないと思いたい。ここは…、同意を求めてもいいだろう? 肝心の強さは、今回は出現数も少なかったせいもあってそれほど強くは感じなかった。 もし蚯蚓の数が同数ならばひょっとしたら痛手を受けていたかもしれないが。わからないものは書きようがない。 さて、今回もメンバーの紹介をしようと思ったが、時間の都合により今回は割愛する。 年末、〆切前はやはり忙しいものだが、日記くらいは少しはゆっくり書ける程のゆとりは欲しいとは思う。 (*ナミサの日記〜7日目抜粋)

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