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 積雪調査 ユキダス

 滋賀県は、南部地域(琵琶湖の南で「湖南」とよびます)と北部地域(琵琶湖の北で「湖北」とよびます)では冬の天気がまったく違います。湖南は太平洋側の気候で、湖北は日本海側の気候となります。このことは京都府や兵庫県でも同じだと思います。滋賀県には岐阜県との境に1377mの伊吹山があります。この伊吹山にしめった季節風がぶつかり、湖北地方に雪を降らせます。

 東海道新幹線や名神高速自動車道が、伊吹山の南側を通っています。冬になると関ヶ原(岐阜県)から米原(滋賀県)にかけて雪がよく降るため、新幹線では徐行運転をしたり、名神は速度規制・チェーン規制などが行われます。滋賀県に来たことのない人でもこのあたりを通る人は、いろいろと雪の被害にあっておられるのではないでしょうか

 滋賀県に住んでいる人は、ふつうは湖北に雪が多く降って、湖南にはあまり雪が降らない、とかたまに南雪といって湖南に雪が降るときがある、といった程度にしか降雪のことを知りません。じつは降雪の多い湖北に住んでいる私も、調べてみるまではたいしたことは知りませんでした。

 蛍の調査(ホタルダス)の時は、滋賀県下の多くの人が参加しました。しかし、雪の調査(ユキダス)の場合、調査をしてくれる人が多く必要なわけではありません。そこで、琵琶湖を中心にいくつかの調査地点をもうけ観測をしました。1年目の時、私は長浜南中1年1組の何人かの生徒と長浜南中観測所をして観測に参加しました。また、自宅でも観測しました。

 調査結果や観測の指示は、パソコン通信ホストの湖鮎ネットを介して行われました。この調査では、気象協会に勤めておられる人に指導をしてもらいました。特徴的な気象条件(気圧配置など)になりそうなときは、緊急の指示も来ました。

 湖南に多く雪の降る場合(南雪)、琵琶湖の西側(湖西)に多く雪が降る場合、琵琶湖の東側(湖東)仁尾奥行きが降る場合など、いろいろと特徴的な様子がよくわかりました。