(石田営農組合)
○イチゴ の勉強会
日時:平成30年3月3日 9時30分から
場所:石田町集会所
参加者:組合長以下8名(写真参照)
目的:平成30年度に試作を行うイチゴ(品種:紅ほっぺ)の管理方法の勉強
講師は大津・南部農業普及指導センターの中村さん | |
資料 |
1.栽培(親株)スケジュール
(1)栽培の流れ
・畝はマルチで被覆し、畝に株間40cm(以上)に親株を定植する。
・定植時は根が傷つくため、ベントレート水和剤を株元に潅注する。
・3月から5月中旬までパンチングフィルムまたは寒冷紗によるトンネル被覆を行う。
・畝面はモミガラで被覆し、その上にランナーを誘導する。
・ランナーが発根する前に先端を誘導し、生分解性のピン等で押さえておく。
・6月上旬から下旬に第一子苗(太郎苗)を採苗し、ランナーを取り除く。
・畝の片側に株間40cm以上離して定植し、活着するまで灌水を怠らない。
・7月中旬以降、圃場の乾燥防止と炭疽病予防の目的で寒冷紗によるトンネル被覆を行う。
(2)育苗時の注意点
・傷口から病気の感染を回避するため芽かき等の管理は晴れた日に行う。
・花蕾、地際の弱い脇芽は早く取り除く。
・傷口からの病気の感染を防ぐため、大きな脇芽は残す。
・7日毎に殺菌剤を散布し、炭疽病の予防に努める。
(3)病害虫対策
・炭疽病、うどんこ病、ハダニ、アブラムシ類の症状説明と防除対策
2.本圃定植(9月中旬)後のスケジュール
(1)本圃の準備
・太陽熱や土壌消毒剤による土壌消毒を実施し、前作(メロン)からの病害虫の持ち込みを防ぐ。
・畝幅120cm、通路80cmの高畝を立てる。
(2)定植
・定植は花芽分化を確認した後に行う。
・株間23cm、2条千鳥植で定植する。
・着果方向を揃えるため、ランナーの親株側の切り口が畝の中央を向くように定植する。
・クラウン(基部)の半分程度が埋まるように浅植えする。
(3)定植後の管理
<灌水>
・活着するまで少量多数回で十分に灌水する。
・活着後は灌水チューブ等を活用して畝を乾かさない程度に少量多数回の灌水を行う。
<温度管理と換気>
・花芽分化1カ月後に十分に灌水しマルチ張りを行う。温度を保つため畝間(通路)は空けておく。
・最低気温12℃以下でハウスサイドを閉め保温を開始する。開花期からは最低気温5℃以上になるよう内貼りによる保温やヒートポンプ等による加温を行う。最低気温0℃以上を確保する。
・内張りによる加温を行うとハウス内の湿度が高くなるため、湿度が高い朝10~15分程度ハウスサイドを開けて換気を行う。
<芽かき・下葉かき>
・保温開始時に頂芽1本とし、頂花房開花初めに頂芽とその直下の脇芽2本を管理する。
・収穫開始以降は常に、2果房程度に管理する。ランナーは除去する。
・病害を予防するため、老化葉や黄化した葉は株元からかき取る。
・収穫期以降は新葉の発生が少ないため、下葉を書きすぎないようにす。
・1株あたり1回1~2葉とし、急激なは葉かきは避ける。
○イチゴ の勉強会2
日時:平成30年9月22日 17時から
場所:石田町集会所
参加者:組合長以下7名(写真参照)
目的:定植前のほ場の準備および定植、管理についての勉強
勉強会の様子 | 滋賀県大津南部農業普及所の増田さん |
◎スケジュール(案)
9月中旬 定植(以降葉欠き・ランナー除去) 夜間は12℃程度に
10中下旬 マルチ張りその後ミツバチ導入 日中28℃未満・夜間5℃以上
12月中旬 収穫開始(~4月下旬まで) 日中27~28℃・夜間5℃
→石田営農組合は同じハウスでメロンを3月に定植するためイチゴはそれまでに終了
(1)本圃準備
土壌消毒を実施し、前作からの病害虫の持ち込みを防ぐ。
畝幅(上)40cm×畝間120cm×畝高25~30cm×条間25cm×株間23cm×千鳥植えがお勧め
(2)定植
花芽分化を確認してから
着果方向を揃えるため、ランナーの親株側の切り口が畝の中央を向くように定植する
(3)定植後の管理
<灌水>
活着するまでは毎日灌水し十分に水分を
活着後は灌水量を徐々に減らし畝が乾かない程度の灌水
乾湿差が少ないように水分管理
<温度管理と換気>
定植後、活着するまで10日程度はハウスを遮光
10月中下旬を目安に十分灌水した後黒マルチを張る
最低気温12℃以下でハウスのサイドを閉め保温を開始(開花期以降はハウス内の最低気温は
5℃以上となるよう保温・加湿を)
冬季は内張保温を行っている朝も15分程ハウスのサイドを開放し換気を(夜間湿度上昇による
病害の予防)
<芽欠き・下葉欠き>
1番花房は1芽とし、脇目は掻き取る
2番花房以降は2~3芽となるように管理
10月中は新芽の展開が早いため老化した古葉や黄化した葉は株元から掻き取る
葉欠きは1株1日あたり1~2葉程度とし急激な葉欠きは避ける
気温が高いうちはランナーが盛んに発生するため放置せず適宜除去
<摘花・摘果>
果実を付け過ぎると草勢が落ち、中休みにつながるので小さな花や奇形果は摘花する
草勢が弱いときは多めに摘果し、草勢の回復を図る
<病害虫防除>
定植後しばらくは炭疽病の発生に注意(発生株はすぐに抜き取る)
ハダニ類・うどん粉病を中心に防除(気温が低くなるまではハスモンヨトウやアブラムシ類の発生
に注意)
ミツバチ導入の際してミツバチに害のない薬剤・散布に気をつける