そういえばそろそろホワイトデーだったよな? 例年バレンタインデーは毎年毎年覚えていてもホワイトデーの印象はどうしても薄くなる。 私の場合昨年まではホワイトデーの存在を意識をしたことがなかったしな。 こういうものは色々と準備をするから記憶に残るものだろうしな。 と、いうかだ。ホワイトデーって誰が作ったんだ? St,ってつかないだろうに。 いや、真面目にホワイトデーをスペルで書くと 「White day」…って書いていいのだろうか? そしてバレンタインデーはチョコと決まっているのにホワイトデーは何を返せばいいのか曖昧なのもまたなんとも。 毎年毎年、世の中の男性は何を返すのか結構悩んでいるのだろうか。 ぬいぐるみであったりワンピースなどの服であったりしてもいいんだよな? この場合。 ………いいのかな? 服も広義的に捉えれば防具の一種か。案外面白いかもしれないな。 まぁ、私がお返し分は深く考えないで。今はサフィさんからもらったチョコを食べよっと。 うん、チョコレート美味しいなぁ……。 *** ほうこくしょ *** 遺跡の第1層部・砂地のロード先の西南西方面。 即ちエドという名前の少年が進路妨害をしていた先の場所のことだが。 今回、私達はこの付近にある魔方陣。通称「獣小屋」から再出発となった。 …それにしてもこの魔法陣の名前そのままだな。でも。わかりやすくていいか。 砂地の道の角の手前で一時休憩して1回戦ったあとに 私達はそのまま砂地の道を歩いていくと道の最後に遺跡の2層への階段を発見した。 ああ、一応書いておくが下り階段だ。この遺跡は地下に進む構造になっているらしい。 この場所に階段があることで。エドがあの場所を意味もなく妨害したわけではないのが少しはわかる気がした。 少なくともあの程度の実力をつけないとこの先では戦えないって警告ってことでもあるだろうし。 2層へつながる階段を守っていたとも思われる。どっちの意味合いが強いのかわからないが。 気に入らない話ではあるが、事実エドは本気のようには見えなかったしな…。 では、戦闘のことでも少しは書いてみようか。 砂地で戦った相手はビックキャメルという名前のモンスターだった。 キャメルって何だろうな? と、思ったがよく考えたらラクダでいいのか。 最近緑色をしたキャメルを別なところで見かけた気がするが、たぶん気のせいだろうきっと。 緑色になんとなく染めてみたかったのもそんな理由だ。たぶんな。 ラクダの分際で「お前がぁ?俺にぃ?・・・正気?」とか言われたような気がしたが。 正直、自分自身が正気かどうか少し不安になる。私がまさかラクダと意思の疎通ができるとは思っていなかったしな。 もちろん、今まで私はラクダという生物を見たことなかったから、当然書物にある知識のみだ。 だからひょっとしたら喋る生物なのかもしれないが、深く考えるのはよそう。あのラクダが特別な可能性もあるしな。 とりあえず相手を見る余裕が少しはできたという風に捉えてもらっていただきたい。 しかし、このビッグキャメルという生物はかなり嫌らしい攻撃をしてくる。 正直「こぶイリュージョン」といって眠気を誘ったり、誘惑したりしてくるのは予想外だ。 この攻撃を一斉にされられたらたまったものではなかったな。幸い途中で寝てしまうことはなかったのだが。 それに加えてじわりじわりとSPを消耗してしまうこともあったので私はそれなりに魔法を使って戦った。 もちろん次も戦えるくらいの配分も大体計算にいれてだ。この匙加減が少しうまくなってきたと思いたい。 そうそう。今回は練習相手がこないだチョコレートを頂いたキョウ子さんだったのも驚きだった。 同じ方面に進んでいるとは思わなかった。いきなりこういった形で練習試合を組むとは思っていなかった。 手抜きは失礼にあたるので全力で。でも後ほどの戦いで支障が起きない程度に戦わせていただいた。 その中でフォウトさんの攻撃を見切って反撃をしたキョウ子さんに凄さを感じた。 学ぶ所が多い練習試合だった。偶然とはいえこのような機会があったのは非常によかったと思う。 (*ナミサの日記〜17日目抜粋)

NEXT INDEX