探索10日目

(大乱戦は後述) 強い陽射し。一面に広がる砂地。何度来ても嫌になる地形だ。 これが噂に聞く砂漠か、とずっと思っていた。 しかしTCの皆さんに聞くと、この程度砂漠のうちに入らないそうだ。 近くに水源があること自体、非常に恵まれているとか。 ……信じられない。この暑さですら、喉が焼けるようなのに。 森と街しか知らない自分が少し恥ずかしかった。世界は、広い。 その砂地でパンサー隊を待ち構えていたのは蟻、そして大きな牙を持つ蜥蜴だった。 強敵。しかし蜥蜴が一匹だったのが幸いだった。撃破し、その牙を戦利品にした。 この牙は非常に固く、いい材料になる。固い表皮や甲殻を持つ敵に有効そうだ。 実験した後はエニシダさんに頼んでみよう。 戦闘後は、印象的な一日だった。もっとも、戦闘前も……それは、また後だ。 まずは暗器について。 今日はテリスさんという武器職人の方に暗器というものを作っていただいた。 以前から懸案だった、接近した時の武器だ。 片手ですぐに撃てるよう、籠手にしこめるサイズの自動弓。 袖箭、という。 これで接近されても反撃が可能だ。本当に、感謝しないと。 一方、交換条件であった防具が合成の都合によりできなかった。 少し残念だけど、今回再び作るので問題ないかな。感謝の気持ちをこめて作ろう。 ファーガスさんが少し落ち込んでいらしたのが心配だ。気にされなければいいのだが。 そしてもう1つ。今日はアルテイシアさんに草からライスを作っていただいたのだけれど… どうも昨日、アルテイシアさんのお顔を見たときヘンな顔をしてしまったらしい。 量が、いつもより少なかった。 ………泣きたくなった。 やっぱり女性に失礼なことをしてはいけない。我が家の伝統通りだ。もうやりません。 ですから、ごはん増やしてください。お願いします。やりませんったらやりません。 …こんな、ところかな。なんだか最近情けない日記になっているような気がする。 しかし事実だから仕方が無い。後で反省するためにも残しておかないと。 そして…いよいよか。いざ書くとなると手が震えてきた。 今日、午前中……いつもより早く起きて、前回と同じように始まる。 そう、大乱戦だ。 前回は2回戦負け。そして今度こそ、と思い編成も変えて臨んだのだけれど…… ......(次回へ続く 決してチキレに負けた訳ではない、多分)

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