探索11日目

食料が足りひん。 何や、一回目の探索の時に似たような事を書いたような気もするんやが。 食料が足りひん。 一回目の探索とは別の理由で食糧難が襲い掛かって来とる。 体格やら筋力と荷物量のバランス。魔法メインで戦うメンバーや女性陣はどうしても運べる荷物の量が限られてまう。 ここら辺は、次の探索の際に頑丈な連中に代わりに運んでもらうとかの考慮が必要やろうなぁ…。 ……いや、俺は身体あまり頑丈な方や無いで。 今日のキャンプ地は相変わらず、砂漠の真っ只中。 デカイ蟻が数匹湧いとったようやが、今の俺らにとっては大した相手やあらへんかったな。 どうせやったらトカゲとか食えるヤツが相手やったら食糧難も少しはマシになるんやが…。 「焼けば食える。焼いてもアカンかったら、そらしゃあない」 が信条の俺でも、流石に蟻の肉はなぁ…。…フォウトに頼んだ料理の具が気になるんやが…まさか、な。まさか。 そや、フォウトで思い出したんやが、近いうちに近接戦闘の指導をしてもらわんとアカンなぁ。 弓は弓で扱い易くてエエんやけど、前に出て戦う機会は多そうやしなぁ…あまり小回りに効かへん弓オンリー言うのもどうかと思ったちゅう訳や。 弓が扱えへんような密着状態から距離を置く手段は確保しといた方がエエやろ。 ただ…問題言うか難点言うか…。 アイツは、手加減とか言う言葉は夕日の海に捨ててきたクチっぽい事やな。 指南を開始したら、冒険とは別口で生傷の絶えへん毎日になりそうや。

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