可変IPも固定IP1もWebGUIから設定できるのでRTX830とRTX1300はおすすめです。
ヤマハルータでWebGUIからクロスパス設定ができるのはRTX830とRTX1300とNVR510とNVR700Wです(2023/9/11現在)。弊社では光クロス10G回線と、光ネクスト隼回線で検証しています。
画像はRTX1300のものですがRTX830でも同じです。
回線にクロスパスのIPv6を開通させてください。
回線IDとアクセスキーを用意してびわこインターネットにお申し込みください。回線IDとアクセスキーは、フレッツ光の開通時に封筒でご自宅に届いている書類をご覧ください。 お手元に見当たらない場合はNTT116番にお電話して回線IDとアクセスキーの再送を依頼します。(手元に書類がない場合でも回線お名義と設置場所ご住所から開通することもできます。)
弊社で登録処理をすると、回線にクロスパスのIPv6が開通します。
ファームウェアを最新にアップデートします。
ヤマハルータを既存のインターネットできる環境のLANに繋ぐなどしてアップデートしておくことをおすすめします。
ONUにRTX830/RTX1300のLAN2ポートを接続します。
ひかりクロス(10G)回線でひかり電話契約がないときは、ホームゲートウェイXG-100は不要ですので外して箱にしまってください。ひかり電話契約があるときはホームゲートウェイのLANポートに、RTXのLAN2ポートを接続してください。
ひかりネクスト(1G)回線でひかり電話契約があるときはホームゲートウェイのLANポートに、RTXのLAN2ポートを接続してください。
http://192.168.100.1/にアクセスしてパスワードを設定します。
初期パスワードは ID/PASS=admin/admin でログインします。
新しいパスワードを設定します。
いま設定した新しいパスワードでログインします。
[WAN]プロバイダー接続の設定
「詳細設定」をクリック。
「プロバイダー接続」>「IPv6 IPoE接続(WAN)」を選び「新規」をクリック。
次の画面で入力する内容
- 設定名: 空欄ままで大丈夫です
- ひかり電話の契約:
ひかりクロス(10G)回線の場合 >
ひかり電話契約がなくてもあっても関係なく、ONUに直接接続するとき「契約している」を選択します。ホームゲートウェイの下に接続するときは「契約していない」を選択します。
ひかりネクスト(1G)回線の場合 >
ひかり電話契約がなく、ONUに直接接続するとき「契約していない」を選択します。
ひかり電話契約があり、ホームゲートウェイの下に接続するときは「契約していない」を選択します。
(補足説明)
*ひかり電話の契約 を契約している を選ぶとDHCP-pd方式が設定されます。契約していない を選ぶとRA方式が設定されます。
光ネクスト回線では ひかり電話契約がないときはONUの下はRA方式で、ひかり電話契約があるときはONUの下はDHCP-pd方式になります。ホームゲートウェイの下には常にRA方式で出てきます。
光クロス回線では ひかり電話契約があってもなくても常にONUの下はDHCP-pd方式です。ホームゲートウェイの下には常にRA方式で出てきます。 - IPv4 over IPv6トンネルの設定:
「使用する」にチェックを入れて「クロスパス(Xpass)」を選択します。
契約内容は「クロスパス(Xpass)固定IP1契約」を選択します。
入力欄には、クロスパス固定IPの開通時に送付される内容を転記してください。
インタフェースIDについて ここには通常1を入れれば大丈夫です。(ここに入れる数字が、ルータに割り当てるIPv6アドレスの末尾の番号になります。IPv6アドレスの上位は回線から自動で割り当てられますが、下位は組織内で自由に割り当てて使います。)
契約者には次の情報をお送りしています。
TUNNEL-DESTINATION-ADDRESS トンネル宛先アドレス
IP-ADDRESS 割り当てられた固定IP
FQDN 契約者のダイナミックDNSのFQDN。httpsから入力します。
DDNS-ID 契約者のダイナミックDNSの認証ID(たいていFQDNと同じです)
DDNS-PASSWORD 契約者のダイナミックDNSの認証パスワード
Basic-ID ダイナミックDNSのBASIC認証ID
Basic-PASS ダイナミックDNSのBASIC認証パスワード
UPDATE-SERVER-URL ダイナミックDNSサービスのサーバアドレス
このまま進みGUIでの設定を完了させます。
「設定の確定」をクリックします。
ホームゲートウェイがあるとき
必須ではありませんがホームゲートウェイ(オフィスゲートウェイ、直収のビジネスホン主装置)があるときルータで使うDNSサーバはIPアドレスでNTTのものを直接指定することをおすすめします。
自動取得ではルータはホームゲートウェイのIPがDNSサーバだとこのように認識します。
# show status ipv6 dhcp
LAN2 [client]
state: established
server:
DNS server[1]: 2001:f77:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx:xxxx ←HGWのIPv6アドレス
Domain name[1]: flets-west.jp
Domain name[2]: iptvf.jp
SNTP server[1]: 2001:a7ff:102::b
SNTP server[2]: 2001:a7ff:102::a
NTT網のDNSサーバIPを使用するよう修正します。ONU直下の場合に自動取得するものです。ターミナルから設定する場合。(WebGUIではDNS設定から)
#参考に設定ウィザードで設定されるDNSの指定です。HGW配下だとHGWのアドレスをDNSとして取得してしまいます。
dns server select 500000 dhcp lan2 any .
#消します
no dns server select 500000
#NTT東西エリアにあわせてどちらかを指定します。
#NTT西日本エリア
dns server 2001:a7ff:5f01::a 2001:a7ff:5f01:1::a
#NTT東日本エリア
#dns server 2404:1a8:7f01:a::3 2404:1a8:7f01:b::3
補足説明
- クロスパス固定IPは、アルテリアネットワーク側に、ユーザ側のIPv6アドレスをダイナミックDNSを利用して通知することでトンネルが張れる仕組みです。
- ダイナミックDNS登録はヤマハ純正スクリプトではルータ起動時と8-10分に一度実行されます。
動作確認
luaスクリプトの動作確認
# show status lua
# show status lua running
luaスクリプト停止
# terminate lua all
luaスクリプト手動実行
# lua emfs:/スクリプト名.lua
インタフェースへのIPv6アドレス割当確認
# show ipv6 address
回線から受け取ったIPv6のDNSなどの確認
# show status ipv6 dhcp
疎通確認 IPv6
# ping6 2001:f60:0:200::1:1 (動的Xpass用トンネルゲートウェイ dgw.xpass.jp)
# ping6 2001:4860:4860::8888 (Google DNS)
疎通確認 IPv4 (トンネルが通っているか)
# ping 8.8.8.8
接続テスト
こちらのページにアクセスして確認していただけます。IPv4アドレスの次の行のホスト名に、****.west.xps.vectant.ne.jp または ****.east.xps.vectant.ne.jp と表示されればOKです。