Office365/Office2019/Office2016のOutlookで導入された新しい設定ウィザードは、マイクロソフトOutlook.comやGmailのメール設定は簡単になりましたが、プロバイダーのメール設定は最後に認証エラーが出て完了できない問題が起こります。
ここでは従来の画面を出して設定する方法を紹介します。びわこインターネットのメールアカウントを設定する場合、この手順で設定してください。
設定
コントロールパネルを立ち上げ、「ユーザアカウント」→「Mail(Microsoft Outlook) 」をクリックします。
(コントロールパネルは検索窓から「コン・・」や「con・・・」と入力すると表示できます。)
電子メールアカウント をクリックします。
「新規」をクリックします。
一度もOutlookの設定をしたことがなければ、次のようにプロファイルが何も表示されませんので、「追加」をクリックします。
新しいプロファイル名を入力します。何でもいいのですがわかりやすく「Outlook」とします。
従来のセットアップ画面が表示されました。自分で・・・(手動設定)を選択します。
POPまたはIMAPを選択します。
アカウント情報を入力します。
項目 | 個人・団体会員 | 独自ドメイン会員と mbox.biwako.ne.jp |
---|---|---|
名前 | 差出人として表示されるお名前 | 差出人として表示されるお名前 |
電子メールアドレス | 差出人として表示されるメールアドレス | 差出人として表示されるメールアドレス |
アカウントの種類 | POP3またはIMAP | POP3またはIMAP |
受信メールサーバ | pop.biwako.ne.jp | ssl.biwako.ne.jp |
送信メールサーバ | pop.biwako.ne.jp | ssl.biwako.ne.jp |
アカウント名 | @マークより前の部分 | 別途ご連絡します |
パスワード | パスワード | パスワード |
入力したら右下の「詳細設定」をクリックします。「送信サーバー」タブで、送信サーバーは認証が必要にチェック。
「詳細設定」タブで、送信サーバーのポートを587に変更し「OK」をクリックします。
サーバーはサーバークライアント間の通信に、SSL/TLSと、START-TLSにともに対応しています。
元の画面に戻って、「次へ」をクリックすると、青枠のように送受信テストが行われます。
成功すると図のように 状況 「完了」 となりますので、「閉じる」をクリックします。
問題がある場合は戻って設定を確認して下さい。プロトコルとポート番号の組み合わせは次のとおりです。
プロトコル | ポート番号 |
---|---|
SMTP暗号化なし | TCP587 |
SMTP START-TLS 暗号化あり | TCP587 |
SMTPS 暗号化あり | TCP465 |
IMAP 暗号化なし | TCP143 |
IMAP START-TLS 暗号化あり | TCP143 |
IMAPS 暗号化あり | TCP993 |
POP3 暗号化なし | TCP110 |
POP3 START-TLS 暗号化あり | TCP110 |
POP3S 暗号化あり | TCP995 |
メールの送受信
スタートメニューなどから、「Outlook」をクリックして立ち上げます。
メールが使用できるようになっています。
一度設定したIMAPとPOPを変更したい場合
Outlookは一度設定したアカウント設定を、IMAPとPOPの変更がきません。アカウント設定を削除してやり直してください。
その他のご注意
・Outlookソフトでアカウント設定の変更をする場合はいつも、コントロールパネル>ユーザアカウント>Mail(Microsoft Outlook) と進んで下さい。Outlookソフトから直接 ファイル>アカウント設定>アカウント設定 と進むと新しいウィザードが表示され、プロバイダーのメール設定ができません。
・サーバー上の容量は1アカウントあたりそれぞれ最大500MBです。容量が最大に達すると新しいメールは受信できなくなります。
・IMAPでのメールのご利用では、不要なメールは削除することや、大きな添付ファイルは残さないなどメールボックスが上限に達しないような運用をおすすめします。
・現在の利用容量はWebMailからバーグラフで確認できます。https://www.biwako.ne.jp/webmail/ またはhttps://ssl.biwako.ne.jp/webmail/ にアカウントとパスワードを入力してログインして下さい。
・容量の拡大は別途有償で対応できます。必要な場合ご相談ください。
・IMAPのゴミ箱(Trash)は一週間に一度日曜日にクリーンアップされます。
Outlookの設定を削除してやり直す手順
アカウント設定と配信先データファイルとプロファイル の3つに設定とデータが入っていますから、順に消していきます。
(アカウント設定はプロファイルに入っていますので、配信先データファイルと、プロファイルの2つを消すだけでもアカウント設定も含めて全部消せます。)
コントロールパネルを立ち上げ、「ユーザアカウント」→「Mail(Outlook ) 」をクリックします。
1.まず「アカウント設定」を消します。
「電子メールアカウント」をクリックします。
削除をクリックします。
警告が表示されますが「はい」をクリックします。
アカウント設定が消えましたので「閉じる」をクリックします。
ここで消したのは、「メールを送受信するための設定」です。Outlookの設定が全部消えたわけではありません。
まだOutlookを立ち上げ直すと「前回設定したメールアドレス」と「受信トレイ」が表示されますから、全部消すには次の操作をします。
2.次に配信先「データファイル」を消します。
「データファイル」をクリックします。
「削除」をクリックしてもエラーが出て削除できませんので、「ファイルの場所を開く」をクリックします。
「データファイル」がエクスプローラで表示されます。このファイルには受信したメールが入っています。
データファイルをゴミ箱に捨てます。右クリックして「削除」などとして消してください。
3.最後に「プロファイル」を消します。
「プロファイルの表示」をクリックします。
「削除」をクリックします。
警告が出ますが「はい」をクリックします。
消えましたので、「OK」をクリックして閉じます。
以上でOutlookの設定をすべて削除できました。最初に戻って設定をやり直してください。
Outlookの設定を全部消して、Officeをインストールした直後のようにする場合
上記の手順でOutlookの設定は全て消えますが、確実にOfficeをインストールした直後のようにするには次の場所を確認して消しておきます。
1.Outlookデータファイル削除
優先順位は次のようになっているようです。
C:\Users\ユーザ名\OneDrive\Documents\Outlook ファイル(OneDriveを使っている環境)
C:\Users\ユーザ名\Documents\Outlook ファイル(Office 2016/2019/Office365のスタンドアロン環境)
C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\Microsoft\Outlook(上記にない場合のスタンドアロン環境)
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Outlook(上記にない場合のADドメイン環境)
2.Outlookレジストリ削除
キーごと削除します
Outlook 2010以前
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows Messaging Subsystem\Profiles
Outlook 2013
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Outlook\Profiles
Office 2016/2019/Office365のOutlook
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Profiles
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Outlook\Setup\First-Run
レジストリの削除画面です。ここと
ここです
Outlookのバージョン確認
ファイル→Officeアカウント と進むと表示されます。