光ネクストファミリー、光クロスファミリーと、光ネクストビジネス回線の違い

光ネクストファミリーは1G回線でしたが、光クロスファミリーでは10G回線と10倍の容量になりましたので、会社やご自宅がNTT東西の光クロスファミリー対応エリアの場合はたいへん魅力的な回線です。これから回線を引こうという場合に、10G回線を検討される方も多いかと思います。

ところで従来からの1G回線では、「光ネクストファミリー」と「光ネクストビジネス」という2つの種類のサービスをNTT東西では提供していました。どちらも1G回線なのにずいぶん金額差もあって、実際のところ何が違うのだろうと不思議に思われたことがあるかもしれません。

じつはフレッツ光の「ファミリー」という名前は光ファイバーをほかのユーザとシェア、「ビジネス」という名前は光ファイバーを専有していることを表しています。

光ネクストファミリー(光クロスファミリー回線も同様です)はNTT局舎からエンドユーザ宅までの光ファイバーを複数ユーザで分岐してシェアしています。実際には光ネクストファミリーは電柱にかかっている1本の光ファイバーを8つに分岐してご近所の8軒でシェアしていますので、もしご近所で多量に通信するユーザがおられると、それぞれの加入しているプロバイダが違っても光ファイバーは1本の同じものを使っているのでスピードは低下します。電柱の黒い光ファイバーをおいかけてずーっと見ていると、ところどころに黒い横長のボックスがかかっているのがわかりますがそれが光ファイバーの分岐ポイントです。NTT光の工事があったときに、工事車両から電線の高い場所に人の乗れるバケットを伸ばして(高所作業車といいます)、黒いボックスのフタを開けてなにか作業しているのを見かけたら、光ファイバーの分岐をしているのだと思ってください。

1Gの光ファイバーをシェアしていると聞くと残念に感じますが実際にパソコンやスマホを使っているときには通信速度が常に見えているわけではありませんし、パソコンやスマホの性能差のばらつきもあります。ご近所のユーザがいつも目一杯通信していることもないでしょうから、回線をシェアしている影響はそれなりなところなのでしょうか。当初NTT東西ではエンドユーザ宅への光ネクストは100Mではじまって、200Mと1G隼のサービス提供が順に始まりました。もしかするとエンドユーザへの提供は200Mまでにとどめておきたかったのかもしれません。費用面からは一般のご家庭や小さな事務所ではパソコンでインターネットのページを開くとき、たまに遅いときがあっても少し待てば表示されるのなら安いコストで光が引けるということを重視されるかと思います。

一方、光ネクストビジネス回線はNTT局舎からエンドユーザ宅までの光ファイバーを専有していますので分岐することはなく、ご近所でどんな通信をされていようと影響はありません。速度低下を避けたいユーザ様には光ネクストビジネスは最適です。光ネクストファミリー回線のNTT東西費用が月額5000円程度ですが、光ファイバーを専有できる光ネクストビジネス回線はその約8倍の月額4万円程度になっています。律儀なNTT東西らしいといえばらしいですね。いかがですか?光ネクストビジネス回線は今でもとても魅力的な回線に見えてきませんか?コストが許容できれば光ネクストビジネスが欲しいですね。

  • URLをコピーしました!
目次